さいたま市では、中央区の与野中央公園スポーツアリーナ建設問題、南区の沼影プールの廃止と義務教育学校の建設問題など、
地元の反対や不安を置き去りに、大規模事業が進められています。
中央区選出のさいたま市議会議員、中山淳一さん(無所属)をお招きして、詳しくお話をお聞きしました。当日は19人の参加がありました。
●義務教育学校
武蔵浦和地区の過大規模校解消のため、大里小学校、沼影小学校、内谷中学校を統合して義務教育学校とし、
大里小・内谷中に1年から4年生、沼影プールをつぶして、5年から9年生の校舎とする計画。問題は山積み。
例として、小学5・6年はリーダーシップを育てる大切な年頃、その機会が失われてしまう。
●与野中央公園次世代型スポーツ施設(興行用アリーナ)
与野市時代に水害対策として調節池の機能を持つ緑の多い公園をつくろう、与野市には成人式等を行う施設がなかったので、多目的アリーナも計画。
土地の買収がさいたま市に引き継がれ、与野本町周辺地区まちづくりマスタープランでは、「みどりと水辺が豊かな」公園と書かれていた。
それなのに、多目的アリーナが5倍の面積になっており、買収に応じた地権者は緑の公園になるということで協力したのに話が違うと、問題になっている。
●なぜ、こんなことになるのか どうやって誰が決めているのか
市長が訓令によって定めた都市経営戦略会議、そこで各部局から政策が提案されるが、実際は市長が指示した内容を提案する。
ここで決まると、あとは議会の委員会で報告があるだけ。
大きなプロジェクトの初動の予算がいつのまにか通って、基本計画が深まって報告され、指摘はできるがやめさせられない。
パブリックコメントもほんの少し文言が修正されるくらい。義務教育学校について教育委員会の議題にもあがっていない。
トップダウンの都市経営戦略会議に、議会がお墨付きを与える役割になってしまっている。
●どうすべきか
市として一番大切な「総合振興計画」に、市民との協働をうたっている。
施策のスタート時に「議会の議決」と「市民への説明」、施策の進捗ごとに「市民への説明と対話」をすべき。
「市政を市民のものに」を目指し、根気よく訴えていくべきである。

桜区のスポーツシューレについては、当会小高さんから説明がありました。
その後、参加者のみなさんから、たくさんの質疑があり、関心の高さがうかがえました。
また、投票に行かない人が、気づいてくれることが大切、気づいてくれるよう情報を伝えることが大切とのお話がありました。
市政は、私たちの暮らしそのもの「市政を市民のものに」働きかけていきましょう!
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