映画「いのちの森 高江」を鑑賞して
「国と機動隊によって占拠された集落がある。沖縄県東村高江である」という言葉で始まるドキュメンタリー映画を鑑賞しました。
沖縄の北部に位置する東村高江は150人ほどの住民が平和に暮らし、パイナップルの栽培などで生計を立てている小さな村ですが、現在この村は安倍政権によって包囲され、沖縄に駐留する米軍が使用する悪名高いオスプレイを含むヘリコプターの離着陸訓練用のヘリパッド着陸帯の建設を強行しているために生活道路が封鎖されるなど住民の生活が危機に瀕しています。
この映画は沖縄の人々の基地建設反対運動の様子を記録したものです。ヘリパッド着陸帯は既に2つが建設済みで、2016年7月から残りの4つの建設工事を再開しています。
この映画で高江の上空から撮影した映像を見ましたが、森の中の樹木が円形に切り倒され、茶色の地面がむき出しになっています。胸を刺されるような痛みを感じる映像です。
この地域一帯の森はやんばる(山原)と呼ばれていて、絶滅が心配されている沖縄固有の鳥であるヤバルクイナを始めとして多くの小動物や植物が生息している命の宝庫です。
既に、工事によって膨大な数の動植物が命を落としていますが、今後の工事と運用による騒音被害などでますます住民と動植物の生命が脅かされます。
自然を破壊することは簡単ですが、一度破壊された自然を元に戻すためには気の遠くなるような時間がかかります。
沖縄県民の多くは基地の建設、拡張に反対しています。日本各地からも多くの人びとが抗議行動に加わっています。私の友人のなかにもそのような人が何人もいます。
ヘリパッドの建設を阻止するためには、安倍政権を倒すしかありません。昨年の参院選で成果があった野党共闘と市民の団結で安倍政権を追い詰めましょう。
(大久保領家在住 T・Yさん)
|